東京ジオサイトプロジェクト

　　　東京のど真ん中に巨大な地底空間があることを何人の人が気がついているでしょうか。

　　　地底で何が行われているのか、「東京ジオサイトプロジェクト」で共同溝を見学してきました。

　　　共同溝とは？私たちの暮らしや都市活動に欠かせないライフライン（電気・電話・ガス・水道・下水道）

　　　を道路の地下にまとめて収容する施設です。これにより道路の掘り返しをなくして道路環境を保全し、

　　　また災害からライフラインを守ります。

　　　今回の「東京ジオサイトプロジェクト」では麻布・日比谷共同溝の一部が見学できました。

　　　虎ノ門にある立抗から頑丈な作業用エレベーターに乗って深度４０ｍの地下へ。

　　　日比谷共同溝に入って見学者用の通路を歩きます。隣を見ると資材が積み上げられていました。

　　　これは日比谷共同溝のなかほどです。壁面には非常灯？が一定間隔で設置されていました。

　　　非常灯は黄色、緑、赤、白とカラフルです。

　　　土や水の圧力からトンネルを守るためのセグメント。これをリング状に組み立ててトンネル外壁がつく

　　　られます。セグメントの厚さは65cmで、鉄筋がたくさん入っています。また、塩水に強い特殊なコンク

　　　リートからできています。

　　　トンネル内はカーブしているところもあり、ここもシールドマシンが掘り進んだかと思うと驚きでした。

　　　地底学芸員（作業員）さんが工事の様子をパネルを使って分かりやすく丁寧に説明されていました。

　　　ここは今までと違い、セグメント（外壁）が鋼鉄でできていました。

　　　シールドマシーンに関する装置のひとつでしょうか。前方にシールドマシーン本体が見えます。

　　　シールドマシーンの本体のすぐ手前です。この先に本体があり、地中を掘り進んでいます。

　　　シールドマシーンとは効率的かつ安全に地中を掘り進むことができる最新土木マシンです。

　　　すでにシールド工事が終了し、三田から虎ノ門まで貫通している麻布共同溝です。

　　　麻布共同溝の内部はギャラリーになっていて、国土交通省の職員さんが共同溝事業についての解説

　　　をされていました。

　　　シールド作業はここのコントロールセンターで全て遠隔操作されています。

　　　普段目にすることのできない東京の地底空間は非常に興味深いものがありました。

　　　また地底学芸員さんから親切に説明していただいたので、予備知識がなくても十分

　　　に理解できました。

　　　【公式ホームページ】