旧古河庭園

　　　旧古河庭園は、大正期の和洋折衷庭園で明治の元勲・陸奥宗光の邸宅を、古河家が所有して庭園

　　　を完成させました。戦後、国へ所有権が移りましたが、地元の要望などを取り入れて、東京都が国か

　　　ら無償で借り受け、一般公開されました。

　　　洋館とその前面南斜面の洋風庭園(バラ園が主体）、およびそれに続く低地の和風庭園が調和する

　　　洋館と洋風庭園の設計は、旧岩崎邸と同じく英国人ジョサイア・コンドルによって手がけられています。

　　　旧古河庭園は、現存する近代の庭園の中でも、極めて良好に保存されている数少ない重要な事例

　　　であるとして、平成18年1月26日に文化財保護法により国の名勝指定を受けました。

　　　洋館の近くには芝生があり、そこで定期的に音楽会などのイベントが開催されています。

　　　残念ながら洋館内は撮影できません。

　　　洋館は英国貴族の邸宅にならった古典様式で、天然スレートぶきレンガ造り。外壁は伊豆真鶴産の

　　　赤味をおびた新小松石（安山岩）で覆われています。

　　　庭園内には茶室もあり抹茶を飲むことができます。茶道教室もやっていたような。

　　　日本庭園の作庭者は、京都の庭師植治こと小川治兵衛（1860～1933）であり、彼は山県有朋の京都

　　　別邸である無鄰庵、平安神宮神苑、などを作庭し、その後の造園界に貢献をした人物だそうです。