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江戸東京博物館は、失われつつある江戸東京の歴史遺産を守るとともに、東京の歴史と文化に関わ

る資料を収集、保存、展示するため、東京都が平成５（1993）年に設けた博物館です。

建物は高床式をイメージしたユニークなデザインで一目でそれと分かります。

常設展示室は、「江戸ゾーン」「東京ゾーン」「通史ゾーン」で構成されていて、浮世絵や絵巻、着物、

古地図など約2,500点、大型模型など約50点あまりが展示されています。入館して実物大の日本橋

を渡ると常設展のはじまりです。

復元された朝野新聞社の建物です。朝野新聞は、成島柳北を社長に、1874年（明治7）に創刊された

明治前半を代表する新聞の一つです。建物隣には昔の公衆電話や人力車が展示されています。

復元された芝居小屋の中村座です。芝居見物は、江戸の人々にとって最大の楽しみのひとつだった

ようで、幕府公認の芝居小屋は、中村座・市村座・森田座の三座がありました。

江戸初期、寛永年間（1624〜1629）の、日本橋北詰付近の町のミニチュアです。双眼鏡を使って

ミニチュアの細部を見ることができます。

資料だけでなく模型や体験できるものなどが多く展示されています。

大東亜戦争（太平洋戦争）の展示コーナーです。写真上の風船は、太平洋戦争の末期、日本軍が

米国本土攻撃と心理作戦のために開発した「ふ号」と呼ばれる風船爆弾で、1944（昭和19）年11月

から翌年4月にかけて、9300個が打ち上げられ、そのうち300個ほどがアメリカまで到達し、実際に

山火事などをおこしましたそうです。

電気館という昔の映画館の模型。手前にガイドがあります。

凌雲閣 浅草十二階（縮尺 1/10）の模型です。 1890（明治23）年に落成した凌雲閣は、高さ約60メー

トルの12階だての高塔で、「十二階」の名で親しまれていましたが、1923（大正12）年の関東大震災で

倒壊しました。この建物は日本ではじめてエレベーターが設置された建物としても知られています。

レトロな自動車の後ろには和洋折衷住宅。この建物は、大正の初めに建てられた後、1937（昭和12）

年に大熊喜英の設計によって改築された住宅の一部を、移築・復元したものだそうです。

江戸東京博物館は、豊富な収蔵品に加え、ダイナミックに展示されている精巧なミニチュアや実物大

模型が印象に残る博物館でした。

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